マンハッタン

評価：★★★☆☆
原題：Manhattan
監督：Woody Allen
出演：Woody Allen/Diane Keaton

ウディ・アレン映画は、良くも悪くもインテリ的コメディの形式を採り、観客はそこに自らのインテリジェンスを肉薄させなければならず、ある意味では鼻につく作品だ。何故かモテ過ぎるアレンに違和感はあるにしても、モノクロで撮られた美しいマンハッタンの街並、冒頭とラストに流れるガーシュインが良い。

ミックマック

評価：★★★☆☆
原題：Micmacs A Tire-larigot
監督：Jean Pierre Jeunet
出演：Dany Boon/Julie Ferrier

ジャン・ピエール・ジュネ節というか、「デリカテッセン」や「アメリ」の延長線上にあるコメディ映画という感じで、新鮮さという意味においては驚きがなかった。着地点も予想を裏切らず、壮大なイタズラであるはずの物語にも痛快さはなかった。ディテールの細かさと独特の雰囲気、俳優陣の不思議な演技は面白い。

もののけ姫

評価：★★★☆☆
監督：宮崎駿
出演：松田洋治/石田ゆり子

宮崎アニメがただのアニメで終わらない理由は、もちろんストーリーの面白さや魅力的なキャラクター、美しい作画によるところも大きいが、作品の中に深いテーマが潜んでいるからだと思う。特にこの作品は、それまでの宮崎作品の主題としてある「人間と自然」の対比が、よりシビアに描かれている。室町時代の日本を舞台にしているということもあって、現代の日本で生きる我々とも対比させられ、ファンタジーの範疇から抜け出てしまうようだ。

無問題２

評価：★★★☆☆
監督：Chin Ka Lok
出演：岡村隆史/酒井若菜

前作に比べるとカンフー色が強く、パロディの多用でより面白い作品になっていると思う。ただ、ユン・ピョウなどの大物ゲストの影に岡村が隠れてしまった観が多少なりともあって、ちょっと物足りないかも知れない。

関連：無問題

無問題

評価：★★★☆☆
監督：Alfred Cheung
出演：岡村隆史/佐藤康恵

「岸和田少年愚連隊」でも思ったが、岡村の素朴な演技はけっこう好きだったりする。無駄な恋愛が絡んでしまって、アクションが乏しいのが残念なところ。タイトル通り、大きな問題は無いが、大きな問題も無いといった感じ。

関連：無問題２