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快天MOVIE

2024.05.19 Sun 
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2011.09.12 Mon  や行
用心棒用心棒

評価:★★★☆☆
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/仲代達矢

突然現れた侍が宿場のゴタゴタに首を突っ込んだ挙句、散々かき回して敵対するやくざ者達を全滅させる。そこにはどこか身勝手さとか、部外者の余計な正義感とか、そういう印象が拭えない。ダーティーなヒーロー像の原型を作ったという点で貴重な作品だし、計算され尽くした構図にひやりとするものの、「椿三十郎」ほどの痛快感がない。

関連:椿三十郎

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2010.12.09 Thu  や行

酔いどれ天使酔いどれ天使

評価:★★★☆☆
監督:黒澤明
出演:志村喬/三船敏郎

三船敏郎の鬼気迫る演技が凄まじく、強烈な存在感を醸し出している。それに負けじと応酬する志村喬の演技も良い。物語のテーマが少しブレており、若いヤクザものがただ死んでしまうだけで、結局は何も変わらないという不条理な印象がある(ラストの女学生は象徴的だが)。笠置シヅ子のパフォーマンスが見られるのもこの作品の大きな魅力だろう。

2010.03.15 Mon  や行
蘇える金狼蘇える金狼

評価:★★★☆☆
監督:村川透
出演:松田優作/風吹ジュン

この作品がハードボイルドになるのは、松田優作だからだと思う。表と裏をはっきりと使い分けることで、アンチ・ヒーローの格好良さが生まれる。男が全てを手に入れた後の展開がやや冗長ではあるが、アクション・シーンの緊張感、それに伴う爽快感はある。風吹ジュンがやたらとセクシーで、ドキドキしてしまう。
2010.03.15 Mon  や行
汚れた血汚れた血

評価:★★★★★
原題:Mauvais Sang
監督:Leos Carax
出演:Denis Lavant/Juliette Binoche

ジュリエット・ビノシュはあまり好きな女優ではないが、いつ観ても惹きつけられてしまう。さりげないワン・カットですら力強い存在感を持つ。レオス・カラックスは、最も彼女を際立たせる映像方法を知っていた。血を始めとする赤い色が、トーンの低い映像の中で目立つ。ビノシュの白い頬に塗られた血、そのまま疾走する姿が目に焼きついて離れない。ドニ・ラヴァン演じるアレックスは生き急いでいるように見える。それは、映像のスピードが良く表しているが、どうしても共感してしまうのだ。
2010.03.15 Mon  や行

欲望の翼欲望の翼

評価:★★☆☆☆
原題:Days Of Being Wild
監督:Wong Kar Wai
出演:Leslie Cheung/Maggie Cheung

映像の扱い方は流石に上手い。画面そのものが湿っぽく映っていて、それが切実な男女の恋愛を明確に描き出している。ただ、前半の物語があまりにもダラダラと進み、後半で少し盛り返したにも関わらず、監督本人が「未完だ」と公言したラストの歯切れの悪さは、全体の評価を著しく低くさせる。レスリー・チャンの存在感が大きい。